| 「バキュームセンサとは」
ガソリンの噴射量を決定するパラメータの1つとして、スロットルボデー内の負圧を検知する部品です。 ピエゾ素子という、一種の圧力センサーが仕込まれているんだそうな。
※A点に注意! ダイヤフラム内にガソリンが溜まりやすいです。 ホース抜いたら、ジョー…みたいな(笑) |
| 「これがセンサー」
純正品番:89421-20060
1Sのインジェクションは、空気の流速を測るエアフロメーターの代わりに、これが使われているのです。
ちなみに1SはiLUもELUもバキュームセンサです。 3S-GELUだけはエアフロになってます。
※AE86の4A-GEUには89421-12020が使われていますが、これはブラケット形状の違いによるもの。 つまり成功すればハチロクにも使える・・夢は広がります。 |
| 「ドナーはこれです」
解体屋さんで発見した、SV50Gビスタアルデオです。 エンジン型式は3S-FSE。 |
| 「これを使いたいんだ」
純正品番:89420-32080 1Sの物より小型化されてますね!
もし入るものと出るものが同じなら、カプラを付け替えるだけで簡単に流用できちゃいます!(^^)
整備解説書で検討するため、豊田市中央図書館をウロついてきました。 |
| 「SV50の配線図」
赤で囲んだ部分が、今回の検討対象。
ちょっと解説すると…。 VC:電源です。並列に沢山繋がってますが、信号線ではないので難しく考える必要はありません。
E:0Vです。車両のアースから浮いてる可能性を考え、敢えてアースとは書きませんでした。
PIM:信号線。圧力に応じて、出力電圧がリニアに変化します。5Vでプルアップされてることから、信号の振れ幅は0~5Vの範囲内と思われます。 |
| 「3S-FSEの修理書」
…って、なんじゃこの幅のある基準値は。 最大3.9Vに対して公差が0.6V・・一体何パーセントだよ。 15パーセントだよ(笑) 結構アバウトなものみたいですね。
気を取り直して、お次はST150。 |
| 「ST150の配線図」
VccはE2に対して+5Vです。 PIMは信号線。
ここまで、SV50と一緒なことが分かりました。 希望が見えてきました!! |
| 「1S-iLU修理書」
あ、測定ポイントが違う(爆)
3S-FSEの500mmHgに対して、1Sは200mmHgでの基準値が載っています。 ゆえに比較できない(汗)
一筋縄ではいきませんな(^^;;
よぉ~っし、こうなったら! |
| キャリブレーションするぜ!! ・・・ではなく。
「参考資料」
とある方からお借りしました!
較正には、負圧を作り出す器械とそれを測定するメーターが必要です。 つまりマイティバックなわけですが・・結局、資料に頼ることに。orz |
| 「GX81の値」
デジタルテスターによる実測値だそうです。 小数点以下2位まで読む意味はないでしょうが、先の3S-FSEや1S-iLU/ELUの値と同一になっています。
このエンジンは、世代的にST150の1代後なので年式も近い。 十中八九、データ流用可能と判断しました! |
| 「繋ぎ換えの儀」
この通りに結線します。
トヨタ車の場合、バキュームセンサの特性は「ターボ」「ノンターボ」の2種類しかないそう。 3本の配線さえ調べれば、どれでも流用可能なようです。 |
| 「カプラーが入手困難」
大昔の矢崎の防水カプラーでして、丸ごとの新品は発見できませんでした。
某所にて「ピン差し替えてみや~?」とアドバイスいただいたので、引っこ抜いてみました。 |
| 「中身は売ってたぜ」
トヨタ現行車のオーディオ用と似てますが、違います。 (ハウジングに固定するツメが、ピンの表か背に入るかの違い) 名古屋大須のタケヤ電子さんで、ピンをゲット。
矢崎のカプラー買うなら、ここですね。
RT40に多用されている、ギボシの入った黒いカプラーも売ってたし・・凄すぎです(^^) |
| 「配線の問題が解決」
黄色のハウジングは以前の物を流用して、中身だけ入れ替えました。
ただし、リード線が多少細いため、茶色の防水キャップの効果は半減かも(^^;;; |
| 「付きました!」
ステーはホームセンターの金具で、ボール盤で穴を拡げてあります。 カプラーにもクリップが付いているので、穴に嵌め込んであります。
DENSOのロゴが新しいのが気になりますけどね(汗)
バキュームホース、もう少し長くするかな(^^) |