ST150 エアコン エバポレーター洗浄




こんにちは、2024年も4月になりました。
今年は桜の開花が少し遅かったですが、ご覧になりましたか?


うちのST150のエアコンは、配管のナットが破損して冷媒ガスが漏れました。
直すついでにレトロフィット(ガスをR12→R134aに変更)してもらいましたが、
通常、レトロフィットをする際には配管のゴムパッキンを対応品に交換するという作業があるのですが、
この車の場合はパッキンがなく必要ありませんでした。
配管の繋ぎ目が、フレア形状になっていたそうです。社外品のヂーゼル機器製というのも関係あるかも??
※R12よりもR134aの方が塩素成分が強く、そのままではゴムを侵してしまうため、ゴムも交換します。



さて本題。
エアコンからホコリぽい風が出るようになったので、洗浄しました。
そのためのケミカルがあるので、ご紹介します。

問題の箇所は「エバポレーター」ですよ。
よく車屋さんが「エバポ、エバポ」って言ってますね。
エアコンの構成要素で、冷房と除湿機能を司る部品です。

-冷える仕組みと汚れる原因の説明-
コンプレッサーで圧縮された冷媒ガスの圧力が、エキスパンションバルブを通過した瞬間に一気に解放される。
その瞬間、温度が急激に下がるんですね。
その冷たさを効率よく空気に受け渡すのが、エバポレーターです。
表面積を増やして効率を上げるため、見た目はラジエーターと似ています。
※学術的には、熱は温度の高い方から低い方へ移動するという考え方をするため
「空気を冷やす」ではなく「空気中の熱を奪う」と表現します。

で、さらに問題に近付くと、皆さんがお気づきの通り
A/CをONにすると、地面にポタポタと水が落ちます。
あれはエバポの表面に発生する水です。
空気中に溶けていた水分が、温度が下がることによって溶けきれなくなり目に見える水に変わるからなんです。
(氷水の入ったコップの外側に水滴がつくのと同じ理論です)
で、それがほこりや花粉を吸着したり、カビが発生する原因になるわけです。

・・・ということで、そのホコリや花粉やカビを洗い流そうというのが今回の内容です。
長かった...。読んでくださった方、ありがとうございました。


「エバポレーター 洗浄・抗菌剤」

日産のサブブランドである、ピットワークのケミカルです。
実はトヨタのドライブジョイにもあるのですが、あちらは「洗浄」の文字がなかったので、こちらを選びました。

これは、洗浄液をドレン(排水口)から逆流させて、エバポの入ったケース内を泡で満たす方式です。

(ドライブジョイはエアコンフィルタの口から施工する ⇒ 古い車はフィルタがないので使えない)
「ホースの径を合わせる」

径が合わずユルユルだったので、マスキングテープを巻いて調整します。
「長さも合わせる」

工場内に転がって(保管して)あったホースを借りて、延長しました。

また、本来は黒いテーパーの部分がドレンホースの出口にはまる算段ですが、この車の場合は径が合わないので使えません。
「差し込む」

うまくはまりました。
「注入!!」

ブシュー!!
...などという派手な音を期待しましたが、静かなもんでした(笑)
泡をエバポケースの中に送り込みます。

スプレーのボタンを一度押すと、押し放しになるように設計されています。

漬け置きをするんでしょうが、時間がわからなかったので20分としました。
「排出!!」

20分後に排出した様子です。
量が少ないように見えますが、注入したのは泡なので、正味の液体量としてはこんなものかな、と思います。
「さわやかフレグラ...ンス??」

洗浄後は、エアコンの風が、何というかファブリーズの匂いになります。

においが消えるまでは、辛抱して乗ってください。
積極的にA/CスイッチをONにして、薬液を水と一緒に排出させます。
まぁ、1~2ヶ月がとこじゃないでしょうか(無責任)


※写真はシンビジウムです。ファブリーズのにおいとは関係ありません(笑)

まぁそんなわけで、梅雨にエアコンを多用する前に施工したかったのです。
特に女性は男性よりも臭いに敏感なので、乗られる場合は気遣いとして検討された方がいいかもしれません。


↑撮影のため、寝ているところを起こされたので機嫌が悪いです(笑)

最近気付いた。
若者は写真を縦長に撮ることに。


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