3気筒の2Rエンヂン「プロローグ」 時は2007年秋、場所は舞鶴道。 中兵庫クラシックカーフェスティバルに参加したTeam杉浦自動車の面々は、 それぞれの愛車で反省会会場であるI氏宅を目指していた。 途中、I氏のカペラのアクセルが戻らなくなり、PAへ退避するという事態が起こった。 それは、これから起こるトラブルの伏線であったかも知れない・・・。 高速道路を降りたところで、症状は発覚した。 失火したように前後にしゃくるのである。 マフラーからは「ボッボッボッ」という脈動音。 そして、4番のプラグコードを抜いても回転の状態が変わらない・・ 1~3番シリンダは正常に燃えていることから、4番にのみ点火系のトラブルが疑われた。 しかしスペアのパーツは持っておらず、とりあえずキャブ調整をやってみる。。。変化なし。 アイドリングと、40~60km/hの定速走行時のみ調子が悪い。 加速時・エンジンブレーキ使用時は違和感がない。 調子悪いながらもなんとか走り(京都の綾部から、奈良・三重を経由)なんとか家までたどり着く。 1.プラグに火花が飛んでいるか確認してみる。 -なんか弱いような気がするが、一応火花は飛んでいる。 2.デスビ・ポイント・ローター・プラグコード・プラグ・コイルを交換してみる。 -変化せず(汗) ここまでが、自分でできることの限界。 あとは整備工場に投げることにする。 3.キャブレターを調整する。 液面が不安定だったので、フロートとニードルバルブを調整。 4.タペット調整をする。 バルブクリアランスが適正でないと、不調を来たすことがあるため。 ・・結果は変わらず。 5.圧縮を測定する。 4つのシリンダとも8.5という値を指す。 基準値の11.0からは程遠いが、限度が8.0なので問題はなさそう・・ 6.プラグの状態を見る。 プラグをエアブローして乾燥させると、調子が良くなる。 そして、エンジンを止めて再始動させるとまた元の状態に・・・(汗) その時、プラグは濡れていた。 7.硬いオイルを試す。 圧縮が足りずに燃えない・・という仮説を立てる。 そこで、BPの「コース・クラシック(20W-60)」というオイルを試す。 クリアランスの広がってしまった旧車のために、油膜を厚くできるのだそうだ。 このオイル、問屋さんは4L缶を6個単位でしか卸してくれないそうで、自分はネット通販で買いました。 ・・結果は失敗。 8.プラグをイリジウムに。 強力な火花を期待して、デンソーのイリジウム・タフVW20に交換してみる。 9.添加剤を試す。 圧縮が回復するという謳い文句の「レスポ・ワン」というのを試す。 どうやらトヨタ共販で買えるらしい。3800円。 結果は・・ 冷間-NG。 温間-OK。 4月のイベントへは、この状態で参加することに決める。 ちなみに2RエンジンのO/Hをやってくれる工場はまだ残っており、概算見積もりで45万円也。 いつまでも調子の悪いエンジンで乗りたくないので、そのうちO/Hするかもね(^^;; |