路上エンコ 顛末書(最終回)


今回は解決編です。
真犯人は意外なところに!

顛末書(3)で、燃料配管が詰まっているらしい・・と予想。
もしそうならば、40年分の変質ガソリンと、例のヘドロでしょう。

前回考えた方法(出口からエアーを吹き込んで堆積物を散らす)は整備工場に頼まないといけないので、
自前でできる他の方法を試してみました。
犯人はその過程で見つかりました。

※画像クリックで拡大します。
「図面で検討」

左図は、フュエルラインの分解図です。
矢印の個所からキャブクリを吹き込んでみます。

図中のホース(77242D)は、新品に交換を計画。
(これが伏線。ちなみにホース内径は8mmです)
「タンクの燃料を抜く」

タンクから配管を外すので、燃料を抜きます。
エンストしたのは、奇しくも満タンにした後だった・・・(汗)
「配管を外す(燃料タンク)」

右リヤタイヤを外すと、すんなりアクセスできます。
「キャブクリを吹き込む(1)」

外した配管の、穴という穴から吹き込みました。
写真は、フュエルフィルター取付部です。
(1本使いました)
「犯人はこれだった模様」

中間のホース(77242D)の現物です。
何の抵抗もなく、スルッと抜けちゃいました(爆)
ホースバンドもなし。
硬化してカチカチでした。

おそらく、それで銅パイプとの間に隙間ができ、空気が侵入していたものと思われます。
これが犯人だったようです。
「代わりのホースはこれ」

バイク用品店(名古屋市緑区の2りんかん)で確保しました。
固定には、ホースに付属のクリップではなくネジ式のバンドを買いました。
こちらの方が確実に接続できるので。
「こんな感じになりました」

もう、ゴムの部品は定期交換せにゃなりませんね。
「結果は??」

新品キャブにて3分間アイドリング後の油面です。
おぉー直ったじゃん!!
3分もアイドリングできただけで快挙です(笑)
この後、元のキャブに戻してレーシングや走行試験を行い、問題ないことも確かめました。
メデタシメデタシ。

予想やら結果やらゴチャゴチャと書いてしまいましたが、今回の一番の原因は燃料配管にありました。
ゴムホースが硬化して、銅パイプとの隙間から空気を吸ってしまった・・だからキャブに燃料が行かなかったんですね。
しかし、ガソリンの配管が劣化してトラブるなんて・・・一歩間違えば、大惨事だったかも知れない。
旧車って恐ろしい乗り物だと実感したのでした。。

あ、キャブレターの不調はどうなったのかって?
元々の装着品は、やっぱり油面が低すぎるので、年明けに修理します。(^^;;

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