路上エンコ 顛末書(1)


2007年12月15日、路上エンコしました(笑)ので、その修理の顛末を報告します。

セミトラを装着し、進角装置が壊れかかったデスビと点火コイルも交換。
テストドライブのために近所を走り回っていた時、それは起きました。

「ガクガクガク・・・パァン!」
エンジン停止。そして始動不能。。。この先、大きな回り道をして修理をしてしまいました。
※画像クリックで拡大します。
「路上で簡易点検・・」

装着したばかりのセミトラが悪いのかと思い、純正に戻します。
それでも症状は変わらず・・初爆のみで、後が続かない。
「直らないのでそのまま移動」

クラブの人にお願いして、家まで引っ張ってもらいました。
「火花は飛んでいる。原因はキャブか?」

サイトグラスの内側がとても汚れていて、液面が読めません。
とりあえず新品のキャブレターを移植してみようという流れに。
インマニの中、きれいですね。
「ってなんか違う!?」

この2つのキャブ、共にDW30Aという型式のキャブです。
左が新品で右が元々の装着品。
オートチョークの有無や、アクセルのリンクがまるで違います。
(掲示板では「手動チョークなのでタクシー用では?」とのことでした)
リンクの移植を試みている間に、天気は雨に・・この日はこれで中止でした。
「点火系なのか?」

デスビアッセン(中古)、ポイント(新品)、コンデンサ(新品)、点火コイル(新品)、プラグコード(中古)
・・と色々交換してみるが結果はいつも同じ。
初爆だけしか起こらない。

どうやら点火系が原因ではないらしい
「解決への糸口」

色々と思いを巡らせました。
キャブレターのサイトグラスから見た液面が、基準より4mmほど下だったこと。
フュエルフィルタの液面がいつもより高かった(!)こと。

もしかして、燃料配管が詰まってる?

そこでフュエルフィルタをバラしてみると、左写真のようなヘドロが現れました(爆)
おそらく燃料タンクから流れてきた物でしょう・・。
「エレメントを交換」

幸い名古屋の共販に2つ在庫があり、翌日には届きました。
すぐさま交換。
「ガスケットを作る」

キャブを外してしまったので、ガスケットも交換することに。
フランジ面の形状をガスケット紙に写し取るために、朱肉を塗ります。
一応洗浄してからやったのに、、朱肉には大量の汚れが付着。これはもう使えませんね(汗)
まぁ100円ショップのだからいいですけど(笑)
「形状を転写」

写りが薄い場所がありますが、外形は概ね転写されました。

ちなみにこのガスケット紙は、クラブの人が借りてきてくれたものです。
「もう一度転写」

外形にそって切り取った後、朱肉が不十分な部分を再び転写します。

写真は、上から圧力を掛けてインクを転写させているところ(のヤラセ写真)
「今度はOK?」

フランジ面の形状がきれいに転写されました(^^)
「切り取り&穴あけ」

大きい穴はカッターで、小さい穴はドリルで開けました。
「液体ガスケット」

ついでに、サイトグラスからの燃料漏れを直しました。
使ったのは、耐ガソリン性の液体ガスケット。
バイク用品店(名古屋市緑区の2りんかん)で1890円。。ちょっと高いなぁ・・
(この商品はトヨペットの方に教えて頂きました)
「元々のキャブレターを装着!」

スタッドボルト4本にナットをはめて固定します。
ガスケットの初期縮みを考慮して、ちょっと強めに締め込んでおきました。

サイトグラスの内側も磨いておいたので、今度はばっちり液面が読めます。
「残留ガソリンを抜く」

ヘドロはキャブレター内部にも侵入していると思われたので、排砂します。
矢印で示したドレンボルトを外し、ガソリンと一緒にドバーッと。
気休めかもしれませんが・・(汗)
No image 「クランキングしてみる」

うーん、かかりません。
考えてみれば当然のことで、フィルタを交換したためにポンプや配管がエアを噛んでしまったんですね。
配管をガソリンで満たしてやる必要があります。
「ガソリンを迎える」

吸入口を手で塞ぎ、クランキングします。
そうすると、負圧でガソリンがキャブへ導かれてきます。

(撮影のために左手でしてますが、実際は右手で塞いで左手で鍵を回しました)
「今一度、火花をチェック」

あれ、エンコした時より弱くなってる(汗)
原因は、プラグにカーボンが付着して電流がリークしていたのでした。
ワイヤブラシで清掃し、復活させました。

今まで、燃料が濃すぎたようですね。
No image
(写真撮る余裕なし)
「エンジンかかったー・・・でも!?」

もの凄く高回転で回りだしました(汗)
スロットルアジャストで調整するも、どうもうまくいかず。
高すぎるか、低すぎるか、しかできないのです。
おまけに、数秒たつと止まってしまいます。(^^;;

点火時期、スロットル、スロー・・動かせるパラメータが多すぎて、落としどころが分かりません・・(汗)

今後の課題。
・キャブレターと点火時期の調整。
・フュエルフィルタを通過した錆びが、ポンプやキャブレター内部に堆積していると予想されるので、その清掃。
・そもそも錆びの発生源である燃料タンクの修理or交換。
後者は、以前から別の理由で考えてました。
現在、3型のRT51のタンクが付いているのですが、2型用のフュエルゲージが付かなくて、燃料計が正しく表示しないのです・・


というわけで、顛末書(2)へ続く・・年越すかもね(爆笑)

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