愛5号 エンジン載せ替え(11) ~エンジン抜き取り~


今回は、愛5号のエンジンを抜き取ります。
連載11回目にして、やっと主役が登場です。
長かったぁ~

ここは都合で背景消します。

※画像クリックで拡大します
「最後の仕事」


2R 118126号の最後の仕事は、この坂を登ること!
車検が切れて4ヶ月寝てまして、しばらくぶりの仕事がいきなりコレです(笑)

2mくらい助走を付けて、ローギヤで一気に駆け上がりました!
昭和44年製造のブリヂストン・スカイウェイが、ムニムニ・ギュムギュムいってた(汗)
「頑張ったエンジン」

47年間、この場所で座ってたエンジン。
抜き取り前の最後の姿です。
「バラし始める」

マニヤな皆様ならお分かりでしょうが、この車は前ヒンジです。

一番最初に取っ払って、ラクな姿勢で作業~♪
「ラムプの台座」

東芝から買ってたのか!

なーんて発見もありつつ(^^)
「ん、このミッションマウントは??」

前出のフロアシフト用と同じに見えますが、品番は微妙に違ったりする(^^;;

2つくらい後の記事で検証予定です。
「2人掛かりで小一時間」

全部外れた・・かな?

ラジエータファンが4枚羽根に変わってます。
初期型は2枚羽根ですが、ヒート気味になるので途中で改良が入ったのです。
前オーナーさんが交換されたようです。

この車もそうですが、ド初期型はアンダーカバーがありません。
下にバケツを置いてロワホースからLLCを抜くので、カバーないと真っ直ぐ抜けてくれて楽です・・・が、普段はあった方がいいかも。
「フォークリフト登場」

ガッチャを2つ掛けまして・・。

このエンジン、1番シリンダの横にもフックがあります。
ドナーのRT50には、こんなのなかったぞ!?
製造時期で違うのかな?
「吊りーの」

ゴフッ!
「抜けました」

前進と上昇と回転と・・

ヘリコプター的にいうと、エンコンとエルロンとラダーとエレベーター!

総合的に言うと、車体とぶつからんように抜く。
(↑最初からそう書け)
「ソフトクッション」

とりあえずタイヤに着座。

15インチの穴がオイルパンの突起をホールドし、195mmのタイヤ幅が底付きを防止します。
「後方から!」

3速ミッションは、ギヤボックス自体は短い模様。
「見よ!」

この半世紀前のドクドクエンジンを見よ!

初期型なので、デスビが大径タイプです。
「クラッチディスク」

左が愛5号、右がドナーのRT50の物。
サビの話はともかく、スプリングの元色が青と赤の2種類あることが判明。
(錆の赤茶色ではなく、塗料の赤)

左奥にクラッチ板が写っていますが、厚みが十分だったのでカバー共々再使用予定です。
「クランクプーリを抜く」

ドナーのプーリーはサビサビでヤスリ状態。
こちらは元々の物を使うことにしました。

いつか、プーラーを使うと歪むと書きましたが、それはツメで外周から挟むタイプの場合です。
「フライホイールカバー」

奥が42年式、手前が39年式。
新しい方は、排気ダクトが追加されています。
熱対策?削り粉対策?
「並べてみた!」

千尋の谷の話、知ってますか?
獅子は愛情ゆえに、わが子を谷底へ突き落とすという話。
これをエンジンに適用してみましょう。
ゴロゴロ・バリバリ!もう直すのが大変です。
なので愛があっても先代コロナばりのトーチャーキャンペーンはしません。
(白黒映像がどっかに上がってたハズ)


冗談はさておき同じ2Rエンジンなんですが、細部が結構違いました。
↓こんな感じ!
「まずブロックの品番が違う」

間に31011があるってことですか??
マニホルドの下あたりに表示があるので、該当エンジンをお持ちの方は御一報ください(^^)
「スターターモーター下」

42年式にあるタップ穴は、ミッションの追加ブラケット用です。
42年式は左右にありました。
製造時期で違う?それともミッション形式??
謎です。
「ヘッドも品番が違う」

外観上の違いは、特に気付きませんでした。
両方とも開けて、並べて比較すれば分かるかもです。

・・・え、じゃやれって?
気が向いたら(笑)

77psの2Rが登場するのは末期なので、同じ70psでも種類があるってことか。
「ヒーターホースの内径も違う」

初期型のヒーターユニットの形が違うのは、一部で有名です・・。
(それって有名ていうのか?)

切り替え時期など、詳細は近いうちに。

次回はこのエンジンを積んで、車上作業に移ります!!

この時点で、タイムリミットまであと336時間。


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