割れるデスビローター・解決策検討


実は、ずっと前からお題は聞いていたんです。

TT142型というコロナは、3T-GTEUというツインスパークのエンジンを積んでいます。
このデスビローターが熱に弱く、割れやすいのだそう。
しかも部品は製廃・・・。

これを何とか解決できないか、検討してみます。
私が思いついた方法は、以下の4つ。


1.中古かデッドストックを探す

みんなが幸せになれるわけではない。⇒今回は却下。
2.複製する

昔、UP20パブリカのテールレンズを複製したことがあります。
レンズの表と裏からシリコンで型を取って、その2つの型を合わせて隙間にレジンを流し込むというもの。
どちらも信越シリコーンという会社の製品で、缶で買いました。
ローターを複製する場合に困るのは、おそらく4点。


a)軸とのはめ合い
緩すぎても、きつすぎてもダメ。

b)奥の難形状
シャフトと位相を合わせ、さらにスリップしないように出っ張りがある。
シリコン型からオリジナルのローターを抜くとき、形が崩れないか心配です。

c)レジンの誘電率
これは電流の流れやすさを表す電気伝導率ではなく、放電のしやすさ。
つまり、電極からレジンを突き抜けてシャフト(アースに繋がってる)に放電してしまう、という想定。
昔ワンオフで似たような物を作ったことがあるんですが、その時気付きました。
樹脂部に純正より誘電率の低い材料を使うと、リークする可能性があるのです。
実は樹脂自体が、空気の2〜6倍も放電を誘発しやすいのです。

一口にレジンと言っても成分に幅があるし、そもそも純正品の誘電率が分からないので、使えるか分からない。
ただ、チャレンジしたい課題ではあります。

d)耐久性
実はローターには、あまり外力が加わらないと思われます。
ただ、デスビ内部というのは熱がこもる場所です。
樹脂なので、熱で割れたり柔らかくなったり溶けたり・・・
何キロ耐えられるか分かりませんが、定期交換する必要があるかも。

以上4点を考えると、チャレンジするのも楽しそうですが、興が乗らないので却下。
3.流用・追加工する

流用と言っても、3T-GTEUのデスビには8本もスパークプラグが繋がっており、1気筒にそれぞれ2本が行ってる。
あんまり見つかりそうにありません。
また、普通の4気筒用のデスビを流用したとします。
プラグコードを途中で2本に分岐するならば、コイルの起電力は2倍必要。
また、2本のプラグで同時にスパークするとは限りません。
おそらく、より放電しやすい方のプラグで先に放電が始まる。
1本目で放電が始まると極間電圧が下がるため、2本目のプラグではますます放電が起こりにくくなる。
4.そもそもローターを使わないよう改造する

ローターを使わないで、どうやってプラグに分配するねん。・・という声が聞こえてきそうですね(^^;;
最近の車に使われている、ダイレクト・イグニションをご存知でしょうか。
4気筒それぞれにコイルが付いているので、高電流を分配するデスビローターとキャップがいらない。


・・というわけで今回は、完遂するために実現度の高そうな4番目で試そうと思います。

「そもそも点火系の仕組みは」(概念図)

大きく、1次側と2次側に分けることができます。
1次側では、4気筒分の点火タイミングを1箇所で生成、コイルに送ります。

1次で作られた電流は、コイルで高圧に変換されます。
それを、ローターの首振りを利用して各気筒に分配するわけ。
「ダイレクト・イグニションに置き換えると」

シャフト側の検知ポイントが1箇所になるかわりに、センサが4つ並びます。

IGTというのは点火信号であり、ここがONになるとプラグの極間に電圧が発生します。
IGFは点火完了信号。正常にスパークすると、OK信号としてコンピュータにフィードバックします。
タコメーターの駆動用に使えるはずです。
「それがツインスパークになると」

ユニットを2つずつ並列に繋げばいけるはず。

私はツインスパークのエンジンを持っていないので、とりあえず4本でやってみましょうか。


とりあえず、今回の検討はここまで。
これは必ずやりたいので、気長にお待ちください!

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