スタンレーの2端子ハザードリレー



業界用語で「よんぱか」
これは、ハザードのことです。
昔の車には、これが装備されていないものも多々あり、社外品が後付けユニットとして幾つも販売されていました。
今回は、そんな中の1つを紹介したいと思います。

それはこれ!!
「スタンレー電気株式会社製」

スタンレーハザードフラッシャーリレーFL-012
もしかして24V用はFL-024だったのでしょうか。

これ、旧型の缶のリレーですね。

Do it yourself
でもこれは・・ちょっとお世辞にも・・(←言い過ぎ)

怪しいのは、裏なんですよ、裏の説明書。

その下には配線図(配線要領?)が載っていますが、これが極悪。
この通りに配線すると、正常に動作しないどころか、元々のウインカーまで誤作動させてしまいます。

「超適当」

写真の、赤枠で囲んだ部分が実体配線図となっています。
まず、[B]にヒューズを追加する必要があります。
次に、[L]と[P]に接続されている線。
これはそもそもダメです。
「訂正(2-1)」

まず電源。
常時電源にヒューズとスイッチを追加する必要があります。
ヒューズは、どこかがショートしたときに必要だし、スイッチがないと24時間フル稼働になってしまいます。
「訂正(2-2)」

次にウインカーへの配線。
製品の説明図の通りに右と左のウインカーを同じところから分岐して繋ぐと、電流が回り込んで誤作動します。
なので黄色のスイッチを入れて回避。


で、この3つのスイッチをまとめて連動させると、めでたく正常動作するわけです。


※リレーに極性はないので、青と黄色の配線は反対に繋いでも問題ありません。
「まとめたスイッチ」

そのまとめた連動するスイッチというのが、これ。
3回路同時に開閉できます。
ただ、そういうスイッチは見つけるのが大変ですね。
秋月電子や千石電商の通販を見てみましたが、ありませんでした。

なので・・・
「リレー3連装」

スイッチ部の配線を、リレーに置き換えるとこうなります。
このまま真似すればハザードは装着可能です。

左のスイッチをONにすると、3つのリレー(スイッチ)が連動してONになるわけです。

青と黄色は、先ほどの絵のスイッチと対応しています。
カー用品店やホームセンターに売っているエーモンのリレーでも十分可能です。

なお、この照明スイッチは真似すれば友人知己にウケること間違いなし。
誰か実際に装着してみて下さい。

リレー1個のために、さらに3個リレーを追加するというシュールレアリズムがここにあります。
回路図を書こうと思いましたが、面倒なのでやめました。
多分写真の方が分かりやすいっすよね??


私もですか?んなこたぁーない(タモリ風に)



ところで、こうなってくるとウインカーとハザードのリレーを共用にしたいと考えられる向きもあると思いますが、
このリレーでは無理です。純正装着されているリレーも、電流容量的に対応していません。

「今回品はウインカーには使えません」

内部のスイッチ接点にバイメタルというものが使われていて、ニクロム線に電流が流れると加熱され反って、接点が離れる仕組みです。
ウインカー動作=バルブの数が少ない=電流が少ない
なのでニクロム線の加熱が十分に行えないはずです。

なので、ウインカーリレーとして使うように設計されていません。
繋いでもウインカーが遅くなったり、つきっぱなしになったりすると思われます。


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