楽しいRTライフのために(1)




このページでは、割と話題になることについて書きます。
ミーティング会場でよく聞くので、気にしてらっしゃる方が多いんだと思います。


1.コラムシフト、噛むんでしょ?
 よく言われます。ギヤがローに入らない!ってかどこにも入らない!!
しかも、よりによって交差点とか踏切で。という現象ですね。
実はこれ、主に先代のRT20系の話なんです。
40系でも、30万キロ以上とかの超長距離走行車では発現する場合もあるようです。
ボンネットを開けて、ステアリングギヤボックスの後ろにある2本のロッドをガチャガチャやれば入るようになります。
リンクのブッシュ類を交換すれば予防できます。シフトフィールも新車に近付きます。
絶対にエンジンを止めてからリンクをいじってください。ギヤが入っちゃったら車が暴走します。

※現代でも自動車学校でMT免許を取る際、
「踏切内ではギヤチェンジせず通り抜けよ」
と言われるのは、この頃の名残です。


2.トヨグライドオートマチックの寿命は?
 壊れる、壊れると言われ敬遠されるトヨグライド。
言葉の響きといい、私は大好きなんですけどね、「トヨグライド オートマチック」
4万キロです。
当時作ったり直したりしてた方達が、口を揃えておっしゃいます。
それだけ走ったらO/Hが推奨のようです。
お金持ちのミッションです。


2.車検で、タイロッドエンドのブーツが破けていると言われました。
 放っておくとジョイントがいかれます。
ブーツは社外の汎用品ですが手に入ります。
大野ゴム株式会社の製品で、外側:DC-2110、内側:DC-1518 です。
その辺を走ってるワゴンR等、普通の車にもよく使われるシリーズなので、すんなり手に入ります。
車屋さんに問い合わせてみてください。

 また、外側のタイロッドエンドはAssyで新品が出ます。
三恵工業の555GOLDというブランドです。
こちらは部品商さんに卸していないようなので、直販で買います。
具体的には、アマゾンで買えます。


3.車検で、ボールジョイントがダメと言われました。
 フロントアクスルを支えているジョイントで、サスペンションアームの先端に付きます。
上下にあって、純正では上が先に製廃になりました。今は上も下も出ません。
・・・が!アマゾンで検索ください。またもや三恵工業の555GOLDで手に入ります。


4.ウインカーが光らなかったり、スイッチがON/OFFを繰り返したようになります。
 1型と2型限定の、割とメジャーなトラブルです。
ハンドルを外した裏側にあるローラー接点が接触不良になっています。
磨いて接点グリスを塗ります。
ハンドルを外す際は、まず必ずバッテリーかホーンのヒューズを外します。
ホーンリングの中央を押しながら左に回すと、ホーンリングが外れて固定ナットが出ます。
その固定ナットを緩めてハンドルを揺すれば外れますが、注意点が2つあります。
1.組付けるときハンドルと軸の角度がずれないように印を打ちます。
2.ハンドルの裏に接点部品があって、バネもあるので慎重にやってください。この部品、組付け角度があります。


5.エンジンが止まりません。
 とてもよくある、超メジャートラブルです。
シリンダ内に溜まったカーボンが過熱して、ガソリンに引火してしまうからでは?という意見もありますし、
O/Hした直後のきれいなエンジンでも発生する場合があるようです。
タペット調整でバルブクリアランスを大きくすれば改善する場合もありますが保証できません。
皆さん、ハイオク入れたりエンストさせたりしてお茶を濁しています。
エンジンがプルンプルン言って止まらない場合は、トップに入れてブレーキ踏んだままクラッチつなぐ。これだけです。
イグニションスイッチがOFFの状態で発生するので、点火時期の調整では直りません。


6.ガソリン無鉛化対策は必要ですか?
 具体的には、バルブシートのことです。
バルブが着座したとき、直接当たるリング状の部品です。
昔あった有鉛ガソリンにはまさしく鉛が含まれており、当時のバルブシートはその潤滑作用を考慮して設計されていました。
今は無鉛ガソリンで鉛が含まれないため、バルブシートが摩耗しやすいのではないか、という心配です。
結論から言うと、交換しなくても特に問題は起こらないようです。
正確には、問題なさそうという方はいらっしゃいますが、問題あるという方に出会ったことがありません。

 なお、ハイオクガソリンを入れれば無鉛対策になるのか?という疑問に対しては、NOです。
有鉛ガソリンのオクタン価が高いのは鉛を入れたからと言われており、現在手に入るハイオクガソリンは無鉛に変わりありません。
気になる方は、インプロンという添加剤を試されては如何でしょうか。


7.クラクションが鳴り放しになるんでしょ?
 それは先代20系です。
ホーンリレーが調子悪くなりやすいそうです。


8.タイアのサイズが分かりません。
 当時の純正はバイ[ヤ]スタイ[ア]なので、ラジアルへの読み替えが必要です。
ドンピシャはタクシーラジアルの5.60-R13というラジアルです。
トレッドパターンといい当時の雰囲気が出ていて最高ですが、既に絶版です。
普通のラジアルの場合、外径なら165/80R13が一番近いです。幅なら145/80R13が近いです。
純正採用のバイアスタイヤとラジアルとでは扁平率が異なるため、
径を重視するなら幅は広く、幅を重視するなら径が小さくなるのです。

当時の純正タイヤは5.60-13です。幅5.60インチ、ホイルリム径13インチの意味です。
幅5.60インチをミリに直すと約142mmだから145タイヤが一番近いわけです。
しかしこの145タイヤ、径が小さくて562mmしかありません。
純正のバイアスタイヤは幅142mm×扁平率92%なので、リム径も合わせて外径591mmとなります。
165/80R13の外径は594mmなので、これが一番近いとなるわけです。

165タイヤを履いた場合、スピードメーター×1.005が実速度です。
145タイヤの場合、スピードメーター×0.95が実速度です。
どちらとも車検の合格基準にも余裕で収まっています。

※145を履くと15ミリぐらいローダウンです。
タイヤによっては空気圧が適正でも結構潰れるのでだいぶ低くなります。
タイヤの銘柄?ブリヂ〇トンのネク〇トリー...げほげほ。


9.シフトパターンを教えてください。
コラムMT車 トヨグライド車 フロアシフト車

気を付けねばならないのは、トヨグライド車と、車種によってパターンが違うコラムMT車です。

トヨグライド:
Lの隣がRです。エンジンブレーキを掛けようとして、間違えてバックに入れる危険があるので注意です。

コラムMT:
クラウンや初代カローラのコラムMTとは、シフトパターンが違います。
クラウンの1 ⇒ コロナのRです。
クラウン,カローラの4速
クラウンの調子でコロナを運転すると、発進しようとした瞬間にバックしてしまいます。
コロナの調子でクラウンを運転すると、バックしようとした瞬間に前進してしまいます。
危険なので心得てください。
でも私はコラムMTの初代カローラを借りて東京へ行ったことがあります。要するに慣れです。

なお、クラウンの3速コラムMT車はコロナと同じです。あーややこし。

※初代カローラのコラムMTって本当にあります。希少ですがあります。


おまけ:コロナって女性ですか?男性ですか?
愛好家の中には、愛車を擬人化している方もいらっしゃいますね。
英語圏の方達は、愛車をSheと仰る方が多いので女性ですね。
Rona(ローナ)という女性の名前があるようです。
カローラも、Rolla(ローラ)で女性のようです。

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