ドアウィンドウ ガラスラン交換



ガラスランというのは、ウィンドウが上下する際にガイドの役割を果たすゴムのレールのことです。
半世紀前のゴムは硬く脆くパリパリになっており(業界の冗談でプラスチックになる、という)
ドアを閉めるたびにガラスが暴れていたので交換しました。

純正品は当然のように製廃です。
今回は仲間からの情報をもとに、他メーカーの部品を流用して修理しました。


「ここの部品です」

コの字断面のゴムが、ここに通っています。
「流用部品!!」

マツダの純正部品です。
型式や年式は不明ですが、ボンゴの部品らしいです。
品番は写真内のラベルでご確認ください。

クラウンもRS40~MS50~MS60あたりで使えるという情報もあります。
「全体はこんな感じ」

RTの窓枠と形状が違うので、後ほど加工します。
「取り除きます!」

レールの中に指や工具を突っ込んで、おそらく新車から無交換だったであろうランを取り除いていきます。

半世紀以上を経たゴムは、
「ゴムだった何か」
に変性しております(笑)
「ストッパーを外す」

ガラスを出来る限り下げたかったので、1回目だけ外しましたが、付けたままでも特に問題ありませんでした。
「石鹸水を吹き付けまして~」

これで滑りが良くなります。
「力わざ」

とにかく押し込みます。

ガラスを上下させたりしながら、下から引っ張れるようになるまでとにかく押し込みます。
「下から引っ張る」

下から出てきたら、今度は引っ張ります。

で、不要な部分はカットしてからレールにはめこみます。

(撮影の都合で左リアドアです)
「切り込みを入れる」

窓ワクには直角部分が2つありますが、ボンゴ用のゴムには1つしか成型されていません。
そこで、もう1つは加工しなくてはなりません。
フロントドアはボンゴ用の曲げ部分を参考に、ハサミで切り込みを入れました。
リヤドアは純正の(ボンゴの)切込みと位置がドンピシャでした。
「直角部分、こうなった」

このくらいなら、全然許容範囲!!

まぁ元々他車の部品なのでね。
ちゃんと窓も閉まるので、これで修理完了です。

ドア4枚とも、この部品でイケますよ!!

ということで、完成したのでした!
ドアの閉まる音もしっかりして、大満足です。





作業中の小話。
↓これね、ウィンドウレギュレータハンドルです。
分解していて気付いたんですけど、ちゃんとトヨタのロゴが入っているんです。
こういう見えないところにも作り手はこだわっているんですね。
こういうところが嬉しいじゃないですか(笑)



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